ハルコの徒然

イラストや漫画の感想などを徒然と

創作ネタバレ古代編

Twitterで、「お宅の魔法の原理は何?」みたいな話題を見かけたのでハルコ創作における魔法や仙術について、各創作ごとに考察してみました。

そういうことは今まで出し惜しみしていたけど、どうせ創作家なんて頭の中のことを表に出さなきゃ「創作家」じゃないんだから、どういう形であれ外に出しちゃえっ!てなって今この記事を書いています。私の無数の(サイトやTwitterに載せてないの含め)創作世界の紹介というか世界観の設定というか、そういうの一回ここで纏めてみます。

 

ぶっちゃけうちの創作は全部「ファンタジー」なので、大なり小なり一本の時間軸の中で話ができます。

 

一番古いのが昨日上げた神話と人の世の端境期の世界『傾城の十八夜』。『鬼の子』で登場する「西風」はここの時代で初登場させることにしました。「私たちの世界」でいうところの世界最古の四大文明が起こった紀元前ウン千年って時代のお話です。

サミレフとヘイダルの王国はナイル川流域に築かれたエジプト王朝がモデルで、「ペル・アア」つまり「ファラオ」を『神』に頂く『神を捨てた国』。シャラームの祖国はまだ神との親交がある『神と生きる国』。そこに祀られ市井に生きていたのが「サバー」つまり西風で、それを攻め滅ぼそうとするヘイダルは『神殺し』になるわけです。

 

その次に古いお話は『鬼の子』。「神」がこの世から身を引いた後、「神」の残り香である、西洋で言うところの魔法、東洋で言うところの仙術がまだ人の手で触れることのできる世界です。これは中国の殷王朝から春秋戦国時代くらいをぎゅっと濃縮した感じで想定している。紀元前16世紀~3世紀くらいのお話だから、まだまだ武器は未発達、仙人達が仙術を使うのが(隠されているとはいえ)当たり前であった時代です。

このお話で鍵になってくる「西風」はもともとはゼフィアという名前の、彼自身の創作世界を持たない個のキャラクターでした。森羅というお付きのキャラがいることは決まってましたがキャラクターの意思がどうにも固まらないので、えーいいいやゼフィアも主人公の白寿も紅い髪の毛って設定だからこの二人を因縁の敵キャラにして、森羅は森羅万象の化身にしちゃえーっと『鬼の子』に組み込まれた次第です。

ゼフィア、というのはギリシャ神話の神様の名前で、西から吹いてくるそよ風、という意味があります。ゼフィアの出自は名前に則って描いてあげたかったですがちょっとねじ曲がった形で『鬼の子』に描かれているのでぜひ読んでみてね!(あからさまなダイマ)

 

その次の時代は甲冑アンソロでも登場したチューリップちゃんの『ヰルヤツヌ騎士国』を含む『ノルマンディを往け!』。これはそのまま史実にも残ってるノルマン・コンクエストを題材にしておりまして、紀元11世紀ごろのヨーロッパを舞台にしています。「私たちの世界」とは進化の過程がちょっと違うということで、人間の他にも獣人やエルフやドワーフ、果ては甲冑そのものという生命体が闊歩する世界です。

この頃には「神の御技」の影響もほとんど薄まって、魔法を使えるのは「ヰルヤツヌ騎士国」の騎士のみです。騎士国といっても彼らだけの王国が築かれていたり領土があったりするわけではなく、「魔法が使える騎士の派遣会社」みたいな存在で生き長らえてきました。

というのも、この甲冑王国の騎士達はみなどちらかというと獣人に近く、ひらたく言えば甲殻類の一種です。エビとかカニとかオウムガイのイメージです。それが進化の過程でどういう作用があったのかはわかりませんが、たまたま陸に上がって、そこで多く生息していた二つ足の生き物つまり原始のヒトや獣人たちに擬態して、世に言う甲冑という形で収まったということです。生涯に一つの甲冑しかまといませんし、成長すれば紋様が浮かんできますし、ある程度の傷ならば回復してしまいます。エルフの国の魔王とあだ名されるヴォルフリートさんのように長生きすればその甲殻すらはげ落ちてあんな魔王みたいな姿になるってわけですね。

彼らは王国は持ちませんが唯一本能的に帰る場所があります。それは昔々に海に沈んでいたのが隆起し露出した山岳地帯の一角で、「騎士達の墓地」と呼ばれる場所です。あるいは寿命を全うし、あるいは戦乱で命を落とした甲冑達の亡骸はここへ運ばれ、埋葬され、長い年月をかけ圧縮されて再び特殊な岩石となって地表へ露出します。これを騎士達の間にのみ伝わる技法で甲冑の形に形成し、父と母が卵胞を産み付けると、甲冑としての息吹を吹き込まれるわけです。しかしべらぼうなご長寿ぶりとめんどくさい生殖の仕方、またあまたの戦乱によって個体数は激減、命ある甲冑の宿代を造る技術も失われ、チューリップはあるいは最後の魔法騎士になるとも言われ、密かに騎士国最後の王子として過保護に育てられている次第です。

そうした背景を持つ数少ない「騎士」を安全に生き長らえさせる方法が、豊富な知識と希少な魔法を売りにして他国に召し抱えられる、『騎士』としての生き方だったのです。

 

 

…なんかむっちゃ長くなりそうなので次の記事に引っ張りますワ。

次回、現代編。