ハルコの徒然

イラストや漫画の感想などを徒然と

版権vsオリジナル

以前の記事でも言ったけど、一ヶ月ばかし描いてたツイッタータグ版権シリーズ、ようやくやっつけた!すげぇやりきった感。いやそんな枚数描いてないし時間かかったの最後の方で息切れしたからなんだけど。

 

 

どこかでも言ったかな、私、版権はなるべく「寄せて」描くようにしてる。本物の素晴らしさを出来るだけ漏らさずに伝えたいっていうのもあるけど、「自分が描けない絵柄を描けるようにするのが楽しい」っていうのも大きい。

版権を寄せる「コツ」は、目鼻立ちと輪郭だ。あとあるとしてもせいぜい線の引き方が独特だとか、髪の描き方が独特だとか、頭身がいかれてるとか、プラス1個くらい帰れば、かなり「寄る」。

 

目鼻立ち、これはもうそのまま、目と鼻の描き方で、ほんとにすっごい観察して寄せるしかない。 顔面のうちどれくらいの割合を目が占めてるのか、その中でも黒目の大きさはどうか、どういうまつげの描き方してるのか、彫りは深いのか浅いのか、鼻はぺちゃんこなのかワシっぽいのか、鼻の稜線は描くのかどうか、鼻の穴はどうなのか、小鼻は。なんかそういうことをめっちゃ観察して、自分の手持ちの技術をたわめて歪めて矯めて、出す。めっちゃ難しい、けど、ココが決まればほとんど試合に勝ったも同然。

輪郭は目鼻立ちを引き立たせるものであり、その絵の「顔」を作るもの。ほっぺたの膨らみ方とあご骨・頬骨・おでこの描き方意識するとかなり変わると思う。自分の絵柄じゃない輪郭を描こうと思うと最初はめちゃくちゃ難しいけど、パターンがある程度自分の中にストックされると、自分の手持ちの一歩外くらいなら結構すんなり落とし込めるようになる。輪郭が変えられるようになるとかなり表現の幅が広がるから楽しいのなんの。顔面の輪郭描く時が一番楽しいかもしれない笑

あとは、髪の毛の描き方をちょっと似せて描くだけで、かなり本物に「寄る」気がする。私はそうして意識してるけど。(実際に寄ってるかどうかはわかりませんけど…

 

自分の絵柄で版権絵、の時は、カラーに逃げる。前に聞いたことがある、カラーの情報量はすごくて、多少の線画の狂いなんていうのはカラーで補って余りあるって。だからこそカラー絵を描く時はモノクロにしてみてつまらなく見えたらそれはつまらない絵と思って良い、みたいな話だった、ようなじゃなかったような。でも趣旨はそんな感じ。

絵柄を寄せない=キャラの持つ「記号」の再現度で「そのキャラだ」と認識してもらえるかどうかが決まる気がする。たとえば二次創作やってる人の絵柄が必ずしも本家と似ていなくても、「そのキャラにしか見えない」っていうのは、キャラデザの特徴を余すところなく自分の絵柄で記号として再現出来てるからなんじゃないかな。

私は自分が知らない版権を無理矢理描くっていうのをよくやるんだけど、この「記号化」が不十分なことが多いから、補佐としてカラーを使わざるを得ないんだよね。うーん、モノクロで出来るようになったらすげぇ良いなと思って最近グレースケール絵ばっかり描いてるからカラーも描けるようにならなければならない。ぐぬぅ。

 

私がモノクロ絵が好きな理由は単純で、自分が漫画贔屓だから。それだけかな。トーンの濃度から色味を想像するのが面白いし、モノクロ絵描きまくってモノクロで色味を想像する楽しみを思い出したから、まだまだモノクロ絵描くと思う。

特に読み込んだ漫画が『パタリロ!』で、ありゃもうトーンどころかカケアミや効果線だけで色を表現してるからどっひぇ~ってなる。私の大の苦手のベタも完璧で、なんで黒ベタだけでそのおしゃれさが出るかなっていっつも思うからね。

モノクロだけじゃなくて、トーンの使い方も覚えたいしカケアミもちゃんと描けるようになりたいね。やっぱグレスケでべたっと塗っただけだと味気ない。個人的にはトーン化してないとなんか「灰色」に見えないんだよなHAHAHA

 

Pixivリンクの表紙にもなってるのはいっつも言及してる『昴』ね!今日もフルシリーズで通し読みしてしまった。その中の好きなセリフ。

「バレエやってると、足の甲が伸びてないとか、手の位置が1センチずれてるとか、無茶な要求ばっかりで、気が狂いそうになるよ。でもその1センチや1ミリの、針の穴を通すような踊りが出来た時、自分の体に電流が走るような感覚を覚えることがあるの。バレエって楽しいね。」

版権絵を、特に寄せて描く時、あたしゃいっつもこんな気分!前にも記事に書いたけど、以前できなかったその1ミリ1ピクセルのラインが、今日は引けた。その感覚たるや。スバルじゃないけど、「イッちゃいそう」。笑 版権だと特にその1ミリ1ピクセルが大事だから、辛いし苦しいし、楽しい。

 

ツイッターでいいこと言ってた人いたな、「オリジナリティっていうのは、膨大な量の他人の作品を真似に真似て、その激流が流れた後の川床をさらって初めて見つかる金の粒だよ」みたいな。川をさらう、金の粒、って表現は言い得て妙だと思った。

そしてそのレスポンスとして「手塚治虫(だったかな?)が言ってた『でもオレは長編描いてる時とかは自分より上手いヤツの漫画は読まないかな、ヘコむから。』っていうのも好きだよ」っていうのも好きだよ。うん。

何枚も何枚も版権描いて、オリジナル描こうとすると、違和感が半端ないのね!歪めて矯めて動かしてた腕が、「自分の絵」の線の引き方は確かに覚えてるはずなのに、その通りには動いてくれないの。バランスの掛かり方が明らかに奇妙しい。違和感パない。でも、あれ?おかしいな?!って思いながら描いてると、何でか分からないけど、魔法のように、それまで描けなかったポーズが、表情が、スッと画面上に現れてくる!毎度毎度ほんっとに驚く。

 

なんか何言ってんのかよくわかんなくなってきたけど、とにかく版権描く時は妥協しない。寄ってない時は体力と気力が限界を迎えた時。そういうときは全部消す()そうして模写して培ったものを、一切合切忘却の彼方にぽぽいのぽいしてオリジナル描く、そうすると思いがけないモノがポンと生まれる。その瞬間のためにまた、クロッキーだのスケッチだの模写だのなんだの量産する。頭の中のイメージを出来るだけそのまま、出来るならそのまま以上の形でカンバスに起こすために。

延々終わんない。果てしない。よくわかんない。難しすぎる。一枚の絵を描くだけでいっぱいいっぱいだ。メシの種にもならないのによくやってると思うよほんと。なんの役にも立たないのによくやってるよ。自分の満足のためだけにやってるんだもんな、恐ろしいわ。

 

ハマってんだろうな。昔から、出来ないことを「モノにする」ことには躍起になる厄介者だから。出来ないことに悪戦苦闘することほど、自分が初心者であることを突き付けられることほど快感な事も無い。(変態だー!

 

 

前も載せた絵を性懲りも無く再掲する。気にしな~い、そのためのブログだもんっ()

オリジナルは版権やったあとに「誰だお前は」ってなるのが楽しい。作品を気にしなくて良いからね(テヘペロ

 

よくわからん、よくわからんから寝る。明日が仕事だなんて信じない。そんなの知らない()もう朝だ。おやすみ。